【口内炎】自然に治るは問題なしではない!【しみる】

「なぜ口内炎になるの?」「口内炎に種類があるってほんと!」
口内炎について何となく知っている程度の人は多いのではないでしょうか?

私もたまに口内炎になりますが、外傷が原因による軽度のモノで翌日には治っているため、医療機関に頼ったことはありません。しかし、口の中という場所の都合上軽視してよい症状ではないでしょう。
結論としては頻繁に口内炎になったり、なかなか治らない場合は、医療機関を受診し診断してもらうことが大切です。

今回は知っている人が口内炎で苦しんでいたため、改めて口内炎について理解することを目的とした記事となります。
日常的によく聞く症状だからといって軽視し後悔したくない人は、ぜひ最後までお読みください。

 

口内炎とは炎症の総称

口内炎とは口の中の粘膜に炎症が起こっている状態を指した総称となるため、炎症している部分によっては以下のように呼ばれることもあります。

  • 舌炎
  • 歯肉炎
  • 口唇炎

また口内炎は原因や症状などによって名称が異なります。

  • アフタ性口内炎
  • カタル性口内炎
  • ヘルペス性口内炎
  • カンジダ性口内炎
  • アレルギー性口内炎
  • ニコチン性口内炎

多くの人は「口内炎は自然に治る」からと放置しがちですが、口内炎の原因によっては他の病気を患っていたり、患うきっかけとなるため甘く見てはいけません

 

口内炎の種類と特徴

口内炎は、原因や症状などで分類されています。

1.アフタ性口内炎

多く見られる口内炎がアフタ性口内炎です。

アフタ性口内炎の原因は、栄養不足やストレス、睡眠不足によって起こる免疫力の低下といわれています。

また女性の場合は、ホルモンバランスが乱れているときや、体力を消耗しやすい生理前・妊娠期にできやすくなる傾向があります。

アフタ性口内炎の腫瘍は直径2〜10mm程度で、白っぽい見た目です。刺激痛を伴うため、飲食時にしみることがあります。

1〜2週間程度で自然に治り、痕は残りません。

よって、腫瘍が広範囲の場合やなかなか治らない場合は、別の病気の症状の可能性があるため注意が必要です。

 

2.カタル性口内炎

以下のような物理的な刺激が原因で起こる口内炎です。

  • ほおの内側を噛む
  • 入れ歯や矯正器具が粘膜部に触れる
  • 熱い食べ物による火傷
  • 薬品などによる刺激

症状の例としては、以下になります。

  • 赤い炎症
  • 水泡
  • ひび割れ
  • 唾液の過剰分泌

物理的な刺激によって傷ついた粘膜部分から細菌などが繁殖することで症状が発生しているため、口の中を清潔にしていれば数日で治ることが多いようです。

しかし、疲れていたり、風邪をひいていたりと免疫力が低下していれば治りにくくなります。そして、粘膜部分が長期間傷ついていれば、さまざまな病気を引き起こす原因となるため注意しましょう。

 

3.ヘルペス性口内炎

単純ヘルペスウイルスの感染によって、乳児に多く見られる口内炎です。

ウイルスが原因で起こる口内炎はウイルス性口内炎とも呼ばれます。他ウイルス性口内炎は性感染症による口内炎が該当します。

単純ヘルペスウイルスは人から人へ、物から人へ感染するため、スプーンなどの食器類やタオルなどを共有しているとうつります。

症状は以下になります。

  • 発熱
  • 激しい痛み
  • 複数の水疱が口の中にできる

かかりやすいのは生後半年から3歳くらいの乳幼児ですが、15歳くらいでも発症しているケースはあるようです。そして、大人でも免疫力が低下している状態なら症状は軽いですが発症するため注意しましょう。

1週間ほどで自然に治りますが、けいれんや意識障害の症状があるようなら、至急受診してください。

 

4.カンジダ性口内炎

口の中にカンジダというカビが増殖することで発症する口内炎です。カンジダ菌は口の中の常在菌の1つとなるため、感染したわけでも異物が口に入ったわけでもありません。

多く見られる症状は粘膜上に白い膜ができる「偽膜性カンジダ症」です。他の症状としては「委縮性カンジダ症」は粘膜の表面が赤くなり、「肥厚性カンジダ症」は慢性化し粘膜の表面が厚くなります。

白い膜ができても痛みは伴いませんが、その白い膜がはがれると出血して痛みを感じるようになります。

症状が出る原因は、免疫力の低下や、他の病気や薬の服用によってカンジダ菌が増殖することです。よって、体力が弱い乳児や高齢者も発症しやすい傾向にあります。

また基本的に健康であれば発症しにくいため、糖尿病や血液の疾患、ガンなどの重大な病気を患っている可能性があることも特徴です。早めに、医療機関を受診し診断を受けましょう。

 

5.アレルギー性口内炎

薬や食べ物、入れ歯などの金属部分にアレルギー反応を起こす事によりできる口内炎です。

症状としては、アフタ性口内炎のようにほおの内側や唇、舌に白い潰瘍ができて痛みも伴います。

原因はアレルギー反応であるため、薬や食べ物であればそれらを摂取しないようにして、入れ歯などは金属が使われていないものに代えてもらいましょう。

 

6.ニコチン性口内炎

タバコの煙が原因で起こる口内炎です。口の中が喫煙時に発生する熱の刺激や乾燥で、細菌が発生しやすくなるために起こるといわれています。

口の中に白い斑点ができ強い痛みは伴いませんが飲食によってしみる程度のため、自覚症状はほとんどないようです。

しかし、口内炎であるため他の病気につながる可能性があることには変わりありません。対策はタバコを控えることです。

 

口内炎は自己判断してはいけない

口内炎になっても基本は自然治癒するため、自己判断で対処する人が多いです。

例えば、ほおの内側を噛んだことによる口内炎で、数日で治るなら口の中を清潔に保つだけでよい場合もあります。

しかし、口内炎が出ている原因が、糖尿病や血液の疾患、ガンなどの重大な病気を患っていたり、患う一歩手前だったりする場合もあります。

特に頻繁に繰り返したり、なかなか治らなかったりするなら、医療機関に受診して診断を受けましょう。

 

まとめ

今回は知っている人が口内炎で苦しんでいたので、改めて口内炎について調べた内容をまとめました。

口内炎は多くの人がなり、自己判断で対処します。しかし、それで治ったとしても、それが正しいとは限りません。

なぜなら、口内炎が重大な病気の症状だったり、口内炎が原因で別の病気になったりする可能性もあるからです。

自己判断の結果、重大な病気の治療が遅れては後悔することになります。

特に口内炎を頻繁に繰り返したり、なかなか治らないなら医療機関で診断してもらいましょう。


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